笑いとパワーと強い思いが詰まった近畿大会
2005年9月10日。かばん持ち挑戦者選抜大会の中盤戦となる近畿大会が開催された。当日は70名の熱い挑戦者たちが、梅田・ヒルトンプラザ、ウエストオフィス
タワーに集結。残念ながら会場がわからず、最初から苦労する学生も多かったものの、数多くの挑戦者がインターンシップの座を獲得するために集まってくれた。「こんなに熱い仲間がいるなんて」と、新しい仲間との出会いを喜ぶ声が多く聞かれたこの1日の様子をご紹介しよう。 |
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昨年のかばん持ちも集結! 先輩の応援に気持ちが徐々にアップ
会場となったヒルトンプラザ ウエスト・オフィスタワーの会議場前の廊下両脇には、受付開始10分前頃からスーツやラフな姿の参加者が並び始めた。緊張した
面持ちながらも、間を通るスタッフに「おはようございます!」と元気な挨拶をしてくれたおかげで、こちらも気持ちが引き締まった。
受付後、入場順に会場内の椅子に着席。予定開始時刻10:00を過ぎたが、会場が分からず迷っている学生が多いとの報を受け、急遽フォローに走る場面も。予
定開始時刻を20分ほど過ぎ、参加者の緊張感が高まった時、舞台前に設置された画面に映像が映し出され、音楽とともに本日のイベントが開幕。この日の進行
役、ドリームゲートプロデューサー籾倉宏哉と猪口路子の元気いっぱいのトークに、最初は皆圧倒された様子だったが、だんだんと笑顔が出てきた。
まずは、主催者を代表しドリームゲート代表松谷卓也より挨拶。まずは、「かばん持ちは、起業に対しいろいろな思いを抱えている方々に満足いただけるプログラ
ムです」と、その実績と特徴について説明。過去2回200名の先輩たちが経験し、既に10名が起業。中には、先日上場したベンチャー企業の事業プログラム
を第一期生が書くなど、ベンチャーの経営中枢を動かす人を生むなどしているかばん持ち。第3期生となる彼らにも、「大阪を代表して日本を熱くしてほしい」
と大きな期待が寄せられた。
さらに、視野が大きく広がり、かけがえのない仲間を
得るチャンスも備えていることも強調。普通のインターンシップとは違い、社長に一日中ついて回ることで、視野も大きく広がるなど、普通の学生生活では体験
できないような貴重な体験が詰まっているのだ。「ぜひ、一人一人がドラマを描き、皆が持っている可能性を大きく羽ばたかせる大きな一歩にしてもらいたい。
そのためにもどんどんアピールし、情熱をぶつけてください」と熱く締めくくった。
続いて、昨年かばん持ちを経験した第2期生の宮本博昭さんと浦上知津子さんが登場し、激励コメントを送ってくれた。宮本さんは、「慎ましくして社長さんと仲
良くなろうなんて、はなから考えない方がいい。けんかするぐらいの勢いが大事」と心得を伝授。浦上さんは、「社長の人間味あふれる部分が見られて、私でも
起業できるのではと思えたところが魅力」とそれぞれ体験から得た思いを語ってくれた。
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熱い思いに、笑いや涙を加えた オリジナルメッセージは秀逸のものばかり!
ここで、会場をA・Bの2つに分けるためセット転換。その間、舞台の上に立ち、高さを先に体感しようとする参加者も。A会場では、場を自分の空気にしよう
と、舞台で前説を始めるツワモノまで現れ、展開が俄然楽しみになってきた。審査員は、実際にかばん持ちをさせていただく2名の社長を特別審査員に加えた5
名がスタンバイ。 Aブロック担当の株式会社CATWALK、代表取締役津田貴史氏からは、「私は今、昨日のお酒の酔いが少し残っている状態(笑)。ですから、この酔い冷ま
してくれるようなすばらしいプレゼンを期待しています」と楽しいコメントで場を和ませてくれた。 Bブロック担当の株式会社キャリオン、代表取締役井手上直希氏からは、「私が株式会社を作ったのは今年2月で、皆さんと変わらない状態から始まった。ぜひ
回りの方を熱くさせるような自分から変わる気持ちでチャレンジしてほしい」とエールを送ってくれた。 ではここで、印象深かったプレゼンをいくつかご紹介しよう。 「私は大学に推薦で入学した負い目を払拭したいと、勉強やサークル活動などをがんばってきました。今日は、それを褒めるのではなく “お前はもっとできるだろう”と言ってくれる人に囲まれたいと思って来ました」 「僕の人生の目標は、死ぬ時に“あー楽しかった”といって死ぬこと。社長さんの力や出会いで僕の人生観を壊してほしい」 「私の最終目標は、起業であれなんであれ全体のトップに立つこと。そして多くの人間を率いて社会により強いインパクトを与えたい」 「かばん持ちに選ばれたら、自分の知覚をすべて使い、乾いたスポンジのように今まで見たことのないことを吸収したいです」 「 “疲れた”は言い訳。あと少し自分ががんばってやろうと思えばできるはず。僕は、そんな気持ちで大学の自治会を変えていこうと思い、クラブを設立し運営しています」 「今日は、日本の未来を成立させていくために、その辺に転がっているチャンスを掴みにやってきました」 「私の長所は行動力。人からだめと言われても、自分がしたいと思ったことはとことん最後までやり遂げる性格です」 「夢は、ロボット産業でトヨタ自動車級の会社を作り、ロボット産業における経営者、パイオニアになることです」 「経営コンサルタントを目指し、200冊以上の本で勉強、理論は誰にも負けない自信があります。でも、経営の現場や社長さんの悩みや苦しみ、喜びを知らない。どうか僕に現場を見るチャンスをください。そして“頭でっかち”と叱ってください!」 「僕は、政治や経済のことはわからないし、就職活動生なら誰でも聞くロジカルシンキングもまだまだできない。でも、動き出す初めの第一歩の早さは誰にも絶対に負けません」 |
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交流会では新しい仲間との出会いを楽しむ輪が 会場のあちこちに広がった
ランチタイムは、6グループに分かれ、起業家の方と参加者が一緒に食事へ。ここで、店を素早くおさえる身軽さや会話力など、ちょっとした動きが、起業家へ強い印象を与えた参加者もいたようだ。
午後からのグループ面接は、1グループ3~4名で15分かけて行われた。ここでの評価ポイントは、コミュニケーション能力、主体性、そしてアントレプレナーシップの3つ。それらをいかに、自分の言葉で語るかが重要だ。プレゼンでの自分を振り返り、「午前は元気が足りなかったので午後もっとパワーを見せたい」
「熱い気持ちを話させてくれるチャンスがあるかどうか。質問に対して答えてほしい部分を読み取れるかどうかが鍵」「自分は勢いだけじゃなくて、ちゃんと考
えていることも見せたい」と、より自分を知ってもらうべく冷静な判断をして、各テーブルで熱いトークに挑んでいた。
会場の外には、お茶が用意され交流会も開催。かばん持ちの先輩や起業家の方に質問するいい機会と、多くの問いかけがなされていた。さらに、ここで出会えた仲
間との出会いを楽しもうと、あちこちに椅子で丸い輪を作り、自分のビジネスモデルについて仲間を募ったり、自分が関わる団体のPRをしたりといったことが
熱く行われていた様子。プレゼンからの開放と、面接に向けてのやる気の向上にもつながっていたようだ。 |
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多くの成功と失敗事例を見てきたからこその 重みのあるメッセージ
かばん持ち挑戦者選抜者の発表を前に、有限会社かほり堂店主、山口俊介氏による基調講演が行われた。今日のテーマは「失敗から学ぶということ」。失敗しないための心構えを、内容をぎゅっと濃縮してお話しくださった。
株式会社リクルートに16年在籍し、『月刊アントレ』を創刊させ最終的に西日本編集長となられた山口氏。その間に取材された多くの企業と、現在2社の社長と
17社の役員、飲食店12店舗の経営をされている中で出会った経営者たちからは、多くの失敗・成功事例を見聞きしてきた。
山口氏は、儲けるきっかけは、お金が動く瞬間を考えればわかると言う。それは、人の気持ち=煩悩の数108つが基本となり、さらに複数が絡みあって無限大に
広がっているのだ。「特に、お金は喜怒哀楽の気持ちについてくる。だから冠婚葬祭は一つのビジネスチャンスです」。儲かる人は事業感度の高い人。イチローがヒットを量産しているのは、常に打つ体制にあるから。だから、常にビジネスチャンスを狙い、何かネタがないか日頃考える癖をつけることが大事なのだ。
「チャンスは心構えのある者を好む」、この言葉が重く響いた。
成功と失敗の要因
は、人、物、金、情報。その中でも、一番難しいのは人で、山口氏の苦悩も教えてくれた。最後に、「これから皆さんが起業家になろうが、企業に就職しよう
が、どこへ行っても自分で自分の責任を取れる人間になってくれ。人にリスクを押し付けるのではなく、自分でリスクを負える心構えをぜひ学んでほしい」と言
うメッセージに、今後の起業に対する強い気持ち作りの必然性を各自が重く受け止め、講演は終了となった。 |
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たとえ選抜されなくても、
チャレンジしたことはきっと今後の自信に
いよいよ審査結果発表の時。プレゼンと面接が終わり、緊張もとけていた参加者の顔に再び緊張感が漂い始めた。今か今かと発表を待つ会場に、結果の入った白い
封筒を持って籾倉が入ると、どこからともなく拍手が!結果発表を告げるQUEENの『I WAS BORN TO LOVE
YOU』が流れると、一気に会場はヒートアップ、大きな歓声が上がる中、23名の合格者のエントリーナンバーと名前が読みあげられた。前に並んだ顔は、皆どこか誇らしげな笑顔だった。
最後に3賞の発表。ドリームゲート賞には墨健二さん、起業家賞には田中宏和さん、そして最優秀賞には早川慶朗さんが選ばれた。
「できれば、成長途中の会社で社長が苦悩する姿を見たい。将来、この経験を生かして起業したい」(早川さん)
「ぜひ、志の高い社長さんのもと、自分を鼓舞してモチベーションを上げ、自分を高めていきたいです」(田中さん)
「かばん持ちでは、社長さんとつながりを持ちたいというより、どんな人なのか、見て触れて感じてみたいです」(墨さん)
最後に、チーフプロデューサー吉田雅紀より締めの挨拶。「選抜された26名の皆さんは、選抜されなかった人の分まで起業家の胸を借りて、いろんなものを吸収
して帰ってきてほしい。かばん持ち企画は、社長が胸を貸すだけでなく、仲間ができて、起業の勉強ができるプログラム。今日チャレンジしただけでも、少なく
とも自分の夢に近づいたと言えるでしょう」という言葉で、近畿かばん持ち選抜大会は閉幕した。
ぜひ、9月末から始まるかばん持ちで、自分の可能性をみつけてほしい!今回残念ながら合格できなかった皆も、ここに来ただけでも大きな一歩を踏み出したと言えるはず。ぜひ選抜者が近畿に帰ってきた時に、ふれあい、大きな輪を作っていってほしい。
「みんな個性豊かでおもしろい人ばかり。表現の仕方は違っても、言いたいことや思っている気持ちは皆一緒と感じました」
「学校の友達とは違うパワーあふれる皆に圧倒されました。私もがんばって行こうと思います」